ついに、初めての車中泊をやった。
…と言いたいところだが、
結局、場所は家の庭である。
予定では海のほう、なんとなく潮風を感じたりとか波の音を聞いたりと
ちょっと大人な感じになるはずだったのに、
最終的に一番よく知っている地面の上にいた。
なんとも自分らしいスタートである。
今回は息子と2人の予定だった。
「男同士で車中泊か、いいじゃないか」と、少しだけ思っていたのだが、
気づいたら娘もいた。
まあ、そういうものである。
娘が一番ノリノリで、
お気に入りの人形と、なぜかペットの写真まで持ち込んでいた。
この車中泊、たぶん一番ちゃんと楽しんでいるのは娘である。
準備していたランタンは、つかない。
壊れているのか、やる気がないのか分からないが、とにかく暗い。
仕方がないので、ランタンの代わりに懐中電灯を持ち込むことにした。
サイドも光るタイプだったため、これが意外と役に立った。
人は意外と、なんとかなるものである。
食事はカップ焼きそば。
これが、なぜかうまい。
家で食べると普通なのに、車の中で食べると、少し特別になる。
不思議なものである。
地酒は、ない。
買いに行くタイミングを逃したのか、最初からその気がなかったのか、
自分でもよく分からない。
代わりに、糖質0のビールを飲んだ。
なんとなく健康を意識している気がして、少しだけ満足した。
息子は、歴代iPadのスペック比較を語り始めた。
「この世代は処理能力がどうこうで…」
正直よく分からないが、本人はとても楽しそうである。
娘は、トランプをやりたがる。
2人でもできる遊びを、延々と繰り返す。
夜というのは、こうしてそれぞれが好きなことをして、
なんとなく同じ空間にいるだけで成立するらしい。
そして、夜中の3時。
寒い。
そして、硬い。
車の床は、思っていたよりずっと床だった。
私はそこで、ひとり目が覚めてしまった。
みんなは寝ている。
私だけ起きている。
こういう時間が一番、いろいろ考えそうになるが、
寒さの方が強かった。
朝になる。
外に出て、少しだけ空を見る。
いつもと同じ庭なのに、
なんとなく違って見えるから不思議だ。
たぶん、寝不足のせいだと思う。
ちなみに、持ってきたアルコールチェッカーは出番がなかった。
今回は平和である。
今回わかったこと。
トイレは大事。
窓の目隠しは、あったほうがいい。
マットレスは必要。しかも思っている倍。
子どものお昼布団では、普通に硬い。
布団も、同じく倍。
あと、ランタンはつくものを持っていく。
そんな感じで、初めての車中泊は終わった。
海には行っていないし、地酒も飲んでいないが、
まあこれはこれでいい気がしている。
たぶん、またやる。
